突然ですが、
あなたに小学3年生の息子がいるとしましょう。
その子がここ1ヶ月、
全然勉強をしていないそうです。
家に帰ってもずっとゲームばっかり笑。
これを知ったあなたは息子に何をしますか?
例えば、勉強していないことを叱ったり、
とりあえず勉強をしたくない理由を聞いてみたり、
理由を聞いてから勉強するように促したり。
などなど、
選択肢はこの他にもあると思います。
きっと、その言動を選んだ理由には、
あなたの考えや価値観、人生観が
反映されているのでしょう。
例えば、
自分が子供の時は一切勉強しなかったから
息子も勉強なんてしなくて良い、みたいな。笑
また、反対に
「親という立場上、子供に教える立場だから」と、
宿題をさせようとするかも知れません。
確かに、
宿題はやらないよりやった方が
良いかも知れませんし、
子供自身が自発的にやるようになるまで
待ってみるのも良いかも知れません。
どれを選んでも正解です。
ただ、私はその「正しい選択」に
「優しさ」を加えたいなと思います。
例えば、
息子の感情を理解しようと努めたり、
勉強をしない背景には何かあったのかと尋ね、
自分が息子の立場だとどう思うかと想像してみたり。
そうすると、
伝え方や話す内容が
少しずつ変わります。
他にも、いつもは叱っていたけど、
いつか息子は自然に勉強すると、
何も聞かずにそのまま放置したり。
反対にこれまでは放置していたけど、
息子のためにと思い、叱ってみたり。
伝え方や話す内容ではなく、
選択そのものが変わるかも知れません。
どれを選んでも、
「正しさ」だけで選んだ選択肢が招く結果より、
「優しさ」を加えた選択は、
きっと良い結果をもたらします。
ただ、
この「優しさ」には種類があると思います。
例えば、
息子をその時だけ
気分良くさせるための優しさなのか。
息子にとっては嫌なことで、
伝える側のこちらが例え嫌われようとも、
必要なことであれば伝える優しさなのか。
また、この子だったら大丈夫と信頼して
何も言わないことも優しさの1つかも知れません。
これも正しさと同様、正解はないと思います。
ただ、
本当に相手(=息子)にとって
良い関わり方なのかどうか。
そしてそれは
正しさだけではなく、
本当の優しさも踏まえた言動なのか。
これを突き詰め、熟考した上での
選択であると良いかも知れません。
執筆者プロフィール
内海 大(うつみ だい)
コーチ
東京都在住 1997年1月16日生まれ
海外旅行と温泉が好きな24歳。
営業マンの父、病院事務の母、歳の離れた姉の4人家族。
父の影響で小学2年生の時にラグビーを始め、14年間ラグビー漬けで過ごす。
筋トレで体だけでなく、メンタルも成長していくことに面白さを感じ、日課になり早9年。
洋楽好きで、英語学習が趣味。
「英語を話せるようになりたい」とニュージーランド留学も経験。
大学時代に塾講師として中高生に英語を教え、高校3年生の女子生徒を担当した際に転機が訪れる。
受験3ヶ月前に模試の厳しい判定結果を受けるも、彼女は志望校を変えず前に進むことを決意し、第一志望校を現役合格する。
彼女とご両親が喜んでいる姿や、彼女の将来が開けたことに嬉しさを感じ、「こんなふうに人と対話しその人に貢献する仕事がしたいな」と漠然と思い描くようになる。
しかし、教育学部を目指し、すでにやりたいことがあった彼女を尊敬する一方で、自身は「やりたいこと」より「お金や世間体」を気にしながら、就職活動を開始。
「面接で取り繕った志望理由を話す自分」
「友達の内定を心から喜べず、焦る自分」
そんな自分の姿を見ないようにして過ごし、志望してるかさえ分からない会社へ就職。
社会人として1年が経った頃、あるYoutubeで「お前は何がしたい」「なぜそれをするんだ」というメッセージに心を動かされる。
「本当に今の会社のままで良いのか、
一度きりの人生を無駄にはしていないか」
という心の声を大事にし、新卒で入社した会社を10ヶ月で退職。
その後、大学時代に感じていた「人と対話し、貢献する仕事がしたい」という気持ちを大切にコーチングの勉強を始める。
正解がないこの世の中で、対話相手の価値観・信念を一緒に大切にしながら、
相手が対話から気づきを得、前に進もうとする姿をそっと後押しできるこの仕事が大好き。
夢は、自分と向き合い、心から満足した人生を送る人を増やすこと。