皆さん、おはようございます!
札幌在住の廣川衣恵(ヒロカワ キヌエ)です。
『怒りは敵と思え』という熟語があります
怒りをおもてに出すと人の恨み・反感を招いてしまうから、
怒りは自分を滅ぼす敵だと思って身を慎むべきだという戒めの意味
そうは言っても怒りの感情は、本能的に感じるもので、
危険から身を守るためであったり、
その感情をバネに力が発揮されたりすることもあり、
大事なもの、とっても必要なものです
ただし、頭がカーっとなっているような、
感情の高まりにまかせた判断は、
冷静さを欠き、良いことがありません
では、どうしたらいいのか
一番良いのは言語化すること
怒りだけではなく、あらゆる感情、気持ちを伝えるのは言葉です
表情や声のトーンもあるけれど、まず、言葉ですよね
怒りを表現する言葉ですが、
あなたはどのくらい思い浮かびますか?
もしも「ムカつく」「キレる」以外の表現が
出てこなかったら・・・
注意してほしいです💦💦
流行り言葉は便利だし、
使って共感も得やすいものですが、
いつも同じ表現で大丈夫?
誰もが一緒の気持ちでしょうか?
そんなことはありませんよね
感情の幅は広くて、そんなに単純ではありません。
「ムカつく」一つとっても、
むっとしただけなのか、憤慨しているのか、気色ばむほどなのか
イライラカリカリしているのか、忌々しいと思う程度なのか
神経を逆撫でされ、目を三角にするほど怒っているのか
はらわたが煮えくり返り、わなわな震えるほど怒り心頭なのか
これほど豊かに感情のレベル感を表現することができる日本語なのに
「ムカつく」と「キレる」しか使わずにいると
自分の怒りがどの程度なのか分からなくなってしまいます
ムカつく➡キレる
これしかボキャブラリーを持たない人の行動は明快です
キレる表現を選択するので、キレる行動をとります
怒りをどう表現したら良いのか分からないと
暴力に繋がってしまうのです
語彙力の低下を侮ってはいけないと私は考えています
怒りに限らず感情の振幅を表現する言葉を
知っていれば知っているほど
その感情のレベルを細かく把握できます。
10個の表現を知っていれば、レベルゼロからレベル10まで
より正確に自分の感情レベルを把握することができます
感情のボキャブラリーを増やすこと。
そうすると感情に振り回されにくくなります
胸の中にある感情を表現することで
見えない心に形を与え、自分の気持ちの理解に繋がる
語彙力を上げることで、
心の安定が保てると言って過言はないでしょう
言葉は生き物です
流行り言葉を楽しみながら、
しかし、
豊かな日本語、表現力も磨いていきましょう♬♡
執筆者プロフィール
廣川 衣恵(ひろかわ きぬえ)
教育大学岩見沢校非常勤講師(人権教育・男女共同参画社会担当)
互いの個性や多様性を認め合い、誰もが生きがいと誇りを持ち自分らしく生き切ることができる日本を創ろうと起業準備中
- 廣川 衣恵のプロフィール
北海道札幌市生まれ。
4歳からピアノを習い、高校2年生から浜松の伯父宅に寄宿し、東京の音大教授に師事するも親の都合により進学が叶わず18歳の春に泣く。
2年ほど自宅でピアノ教室を主宰するが、元々、母の希望で習っていたピアノ。音大も出ていない自分が教えていていいのかという葛藤と将来の展望が描けず就職活動を開始。
しかし、新卒者ではない私に社会は厳しかった!
面接に行く度「もう、お嫁にいきなさい」などと断られ続け「私は社会で必要とされていない」と感じてとても悲しかった20歳春の涙。モデルクラブに所属してアルバイトをしながら、悩みに悩んで公務員試験にたどり着き、
どこかで必ず誰かのお役に立つ仕事だと信じ昭和54年札幌市職員として働き始めます。高校卒業から3年、21歳春やっと自立の途。28歳で結婚、不妊治療の甲斐あって、やっと31歳で長男を33歳で次男、36歳で三男を出産。育児休業制度がない時代、産前産後8週で仕事に復帰して仕事と子育ての両立に必死。まさに髪振り乱しての10年間。
息子たちが将来、掃除や洗濯、料理のために結婚相手を選んでほしくないと思い、三男の入学を機に重点を仕事にシフトチェンジ、45歳でやっと係長試験に合格。
子育てで培った時間管理、優先順位をつける、切り替え能力、マルチタスク処理能力などを活かしゼロイチの仕事をたくさんさせてもらいました。
私は、たくさん失敗をしてきて、失敗したらどうしようという怖れがないことが良かったと思っています。
東日本大震災の時には、企業から寄付を集めて福島の子どもたちのための保養所を作ったり、早々に脱原発を掲げた姉妹都市のミュンヘン市から寄付を募るため市民団体に随行してドイツ講演会を開催したり、最後は政令市初となる性的マイノリティのためのパートナーシップ宣誓制度の策定までしたいと思う仕事をさせてもらうことができて幸せでした。
定年後、認定こども園の園長を3年ほど経験させていただきながら多様性が尊重される共生社会の実現を目指して講演活動や研修を行ってきましたが、2021年秋よりフリーランスとなりました。
活動の原点となるのは、私自身のマイノリティ体験。ある時、上司に「3人子どもがいるということは、あなたは、それだけ働いてこなかったということだ」「同じ年数を働いてきた男性と比べて明らかに劣る」と配属された初日に言われ、大変ショックでした。
組織の中の多様性とは、結婚している男性を標準とするのではなく、違いのある人たちがいるって認め合うことだと思います。
夢は、孫世代(現在、4歳~0歳まで5人の孫がいます)が大人になった時、誰もが安心して自分らしく働ける愛ある職場を創りたい!
そして、子どもも大人も自由に夢を語る日本にしたい!そう思って活動しています。