from 北海道旭川オフィス

こんにちは!
コピーライターの林 孝治(はやし こうじ)です。

 

人に伝える仕事をしていると、
つい伝え方にばかり意識が向いてしまい、

「こう伝えたらわかりやすいんじゃないか」
と伝える側の都合で、ものごとを考えてしまうことがあります。

 

けれども、伝えるとは、
伝えられる人がいて初めて成り立つわけで、
伝えられる側にも、それなりの都合があります。

 

これを具体的な関係で言えば、

指示を出す人と出される人、です。

 

あなたも経験がありませんか?

指示を出したときに
「ちゃんと伝わったかな?」
と感じたこと。

 

どうしたら、上手に伝えられるんでしょうね?

 

 

そのお話に入る前に。

 

 

今年の旭川は異常なほど暑く、
猛暑日が続いています。

 

もともと運動が得意ではない僕としては、

暑いなかで運動なんかしたら
あっという間に倒れちゃいそうです(笑)

 

なので、少しでも涼しく運動しようと
スイミングスクールへ行ってみました。

 

ちゃんと教えてもらったのは小学生以来で、

体の動きのように
自分を客観視しにくいものは、
知らないうちに自己流になるじゃないですか。

 

だから、我流で泳げていたとしても
正しいフォームなのかわからないので、
見直す意味で初級コースに参加したんです。

 

そこで思い知らされたんですが。

 

初級コースとはいえ、

周りの生徒さんは、
通い始めてだいぶ歴がある方ばかりで、
みなさんスイスイと泳ぐんですよ。

中には、
本当にキレイに泳ぐ人もいて、
レベルの差を感じるわけです。

 

多少、自信を持ってた僕としては、
まぁ恥ずかしいこと。

「初心にかえります^^;」
なんて思いました。

 

とはいえ、
全員がきちんと泳げているわけではないので、

コーチが時々、
泳ぎ方のレクチャーをしてくれるんです。

 

「背泳ぎは、肩の可動域がとても大切で、
 しっかり回すことを意識してください。
 それを実演すると、こういう感じに…」

と実際に体を動かしながら、
わかりやすくレクチャーしてくれて、
ポイントを教えてくれます。

 

それを聞きながら
自分のフォームを頭でイメージしていると
なんだか、できているように思えてくるんですよね。

 

でも、実際に泳いでみると全然違って、

泳いでいるところをコーチが
直接、腕や背中を触って修正してくれて
初めて体の動かし方を理解できます。

 

そう考えると、

体の動かし方って、目で確認している分、
具体的でわかりやすいように思いますが、

実は抽象的で、
動かす感覚は伝わりにくいことなんだな、
と改めて実感しました。

 

 

そこで思うんです。

 

 

僕たちは、説明を
見たり、聞いたりすることで
つい理解したつもりになってしまうことがあります。

けれども、実際にやってみないとわからないこともあり、
一度の説明ですべての情報を理解できるわけではありません。

 

やって、修正して、やって、修正して…

の繰り返しで、初めてものごとを理解します。

 

例えば、仕事を指示するときも
その人がやったことがある仕事なのかどうかで、
そもそも説明の仕方が変わってきます。

 

初めてやることなら
自分が思っている以上に
伝えることがあるはずなんです。

 

それをわかりやすい言葉で言えば
「気をつけること」
みたいな感覚的なものですが。

 

その「気をつけること」は、
慣れていくうちに当たり前となり、

意識しなくても
気をつけてできるようになっています。

 

そう、無意識にやってるんですよね。

 

だから、いつの間にか
忘れ去られてることでもあるんです。

 

そう考えていくと、

人に指示を出すときに、
その人が初めてやることなら、

表面的なやり方だけではなく、
無意識にやっている感覚的なことも
伝えてあげることが親切なことなんでしょうね。

 

とはいえ、
そんなことをいちいち思い出しながら
伝えていくのは難しいですよね。

 

僕も、人に伝えることは難しいことだなと
本当に実感します。

 

でも、伝えることの難しさを実感しながら、
無意識でやっていることもあるとわかっていたら、
伝え方も変わってくると思います。

 

それに、

自分が「伝えたつもり」にならないこと、と
相手が「わかったつもり」になっていないことを
意識できていいたら、もっと変わると思います。

 

だから、上手に伝えようとしないで、
丁寧に、その都度、伝えることを心がけたいなと思いました。

 

今日も最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

 

暑くてイライラしがちですが、
どうぞ穏やかなお気持ちでお過ごしください^^

 

執筆者プロフィール

林 孝治(はやし こうじ)

Be Forestチームリーダー
文章設計事務所 所長
コピーライター/作家
北海道旭川市在住 1985年6月12日生まれ

林 孝治のプロフィール

小学生のとき、名前を逆から読むとJリーグの有名選手「ジーコ」と同じという理由であだ名が決まる。

家族で唯一、愛猫に遊び相手と認識される。

小・中・高と吹奏楽部やジャズ部に所属し、現在もサックスプレイヤーとして演奏活動を続ける。相棒のYAMAHA アルトサックス (YAS-62)とともにクラシックからロック、スムースジャズなど幅広いジャンルを演奏する。

休日は、愛車のSUBARU/インプレッサで自然豊かな場所へいき、散策、読書、昼寝、物書きを楽しむ。

書くことが好きで文具へのこだわりが強く、万年筆や紙製品(手帳や手紙など)にはうるさい。
東洋哲学の奥深さに興味を持ち、勉強に明け暮れる。

小学生の時に入部した吹奏楽部で「楽器を体の一部だと思って大事にすること」「もし、楽器が故障したら修理して使う」と教えられ、「物は大事にして、直しながら長く使うこと」という価値観が当たり前になる。

その感覚は大人になっても変わらず、社会に拡がる「壊れたら買い換えればいい」という物に対する価値観に違和感を感じ、「人が愛着を持ち、大事にしたくなる物を作りたい」と考え、ものづくりに真剣に向き合う職人になろうと家具製造メーカーへ入社。

『ホームページから1円も売れていない』という問題を解決するため広報に配属され、家具の写真と価格を並べただけのカタログみたいなホームページを見て、愕然とする。

「なんで、うちの職人が思いを込めて作ってるのに興味を持たないんだろう…」

人が愛着を持ち、大事にしたいと思うのは、商品の価値だけじゃなく、誰が、どんな想いで作ったかという背景にあると考え、職人の心が伝わるホームページへとリニューアルすると、月平均で150万円を売り上げる。

また、お客様から感謝の手紙やメールがたくさん届くようになり、「こんな素敵な家具を作ってくれる会社に出会えてよかった」「家具のおかげで家族団欒の時間が変わりました」と喜ばれるようになる。

その後、上司から「もっと多くの経験を積んで、世の中の職人の力になれるよう独立したら?」の一言から、人が愛着を持ち、大事にしたくなる物を作る職人の心を代わりに伝えたいと起業。

旭川を拠点に道内の職人の想いが伝わるホームページ制作を行う。

その後、成瀬氏と知り合い、ネクストイノベーション合同会社のメンバーになり、職人気質の経営者が営む企業のコンサルティングやホームページ制作も行う。
2020年9月には、さまざまな中小企業の経営者の力になるため、コンサルティングチームBe Forestを成瀬氏とともに立ち上げる。

「自分じゃ伝えられなかったことをホームページで伝えることができた」
「想いが汲まれて、まるで自分のようだ」
「ホームページからの問い合わせが1.5倍に増えた」 と好評。

夢は、人の心や暮らしを豊かにできる物を通して、人に希望を与える職人が集まった国を作ること。

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