from 北海道旭川オフィス

こんにちは!
コピーライターの林 孝治(はやし こうじ)です。

 

以前書いた
「いい靴は素敵な場所へ導いてくれる」
というブログで、
革靴にハマっているとお話しをしました。

あれから、沼にハマりまして、
YouTubeで靴磨き職人さんの解説を観ています。

 

その中でも特に響いたのが、
「革靴の価値」についてなんです。

 

市場をみると、

1万円を切るものから
数十万円もするものが売られています。

 

高価な靴を見たことがありますが、
ぱっと見では大きな差が感じられなく、

素人な僕は、
良し悪しの見分けができなかったことを覚えています。

 

それでも、元家具職人なので
良し悪しは、

・革(素材)の質
・生産体制

で違ってくるだろう、と考えたんです。

 

実際に話を聞いてみると、

革靴の価値は、

馬や牛といった動物の種類や革の部位、
傷のある・なしみたいな状態が関係したり、

ハンドメイドか工場生産かで変わるようです。

 

その辺りは、家具と同じなんだなーと思いながら、
ふと気づくことがありました。

 

「家具は修理することができるけど、
 革靴も修理することができるの?」

 

数十万円もする靴だって、
履き続けていたら靴底がすり減ってくると思うんです。

 

よっぽどなお金持ちじゃない限り、

「カカトがなくなったから買い換える」
なんてできませんよね?(笑)

 

なので、靴底を取り替えるような
修理ができないと高価なものは買えないなー、
と思ったんです。

 

そこでよくよく調べてみたら、

革靴の製法によっては、
靴底を取り替えられるものがある、と知りました。

 

なので、たとえ靴底がすり減って履けなくなっても、
足を包む革がしっかりしていれば、交換して履き続けられるようです。

 

こういう話を聞くと、
元職人の僕としては、心がくすぐられて、
より欲しくなるんですよね(笑)

 

でも、まだ面白い話があります。

 

それは、

「数十万円も出さなくても
 数万円で十分にいい靴は買えるし、
 育て方次第では、それ以上の価値になる」

ということらしいです。

 

これは靴磨き職人さんの考えですが、

愛着をもって大切にできる・できないで
高い靴の価値がなくなることもあれば、
安い靴が高価なものへ変わる

といいます。

 

要は、物の価値は、
持つ人によって変わるし、
育て方一つで変わるということなんですね。

 

それに気付いた時に
ふと頭に浮かんだことがあります。

 

「革靴を育てるように
 自分で自分を育てることをしたことないな」
と。

 

革靴を長く履くためには、

・毎日同じ靴を履かない
・履いた日は乾燥させる
・月に一度は手入れをする

などの気遣いが必要です。

 

これを人の体で言えば、

・疲れたら休む
・濡れた体をよく乾かす
・栄養を補充する

となります。

 

こう書くと

「普段からやってることじゃない?」
と思われるかもしれないですが。

 

僕が思ったのは、

これらの行動が単なる「日課」になり、
自分を労わることをしてないんじゃないか?

ということです。

 

例えば、夕食に

「本当においしいと感じるものを食べる」のと
「空腹を満たすためにインスタントラーメンを食べる」のでは、

どちらが
「よし、明日も頑張るぞ!」
と気合いが入りますか?

 

僕もそうですが、多くの人が
本当においしいものを食べた後だと思います。

 

これって、

お腹を満たしながら
心も満たしているんだと思うんです。

 

こういう自分を労わることを
普段からできるかどうかで、

仕事のやる気が変わったり、
より豊かに暮らせたりするのかな、と思います。

 

それに、靴は
心地よく履いてもらうために
職人さんが努力を重ねた結果です。

 

「履く人への思いやり」とも言えますが、

 

僕たちも同じように

「誰を思いやるか」という目的を見つけられたら、
もっと努力しやすいのかな、と考えました。

 

スキルだけじゃなく、ビジネスや誰かを指導することなど、
いろんな場面で言えます。

 

そんなことを考えながら、
普段を過ごせたら、もっと充実した毎日になる気がするので

靴を育てるように自分を育てたいと思いました。

 

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

 

まずは、今夜の食事で
おいしいものを食べることから始めます。

 

執筆者プロフィール

林 孝治(はやし こうじ)

Be Forestチームリーダー
文章設計事務所 所長
コピーライター/作家
北海道旭川市在住 1985年6月12日生まれ

林 孝治のプロフィール

小学生のとき、名前を逆から読むとJリーグの有名選手「ジーコ」と同じという理由であだ名が決まる。

家族で唯一、愛猫に遊び相手と認識される。

小・中・高と吹奏楽部やジャズ部に所属し、現在もサックスプレイヤーとして演奏活動を続ける。相棒のYAMAHA アルトサックス (YAS-62)とともにクラシックからロック、スムースジャズなど幅広いジャンルを演奏する。

休日は、愛車のSUBARU/インプレッサで自然豊かな場所へいき、散策、読書、昼寝、物書きを楽しむ。

書くことが好きで文具へのこだわりが強く、万年筆や紙製品(手帳や手紙など)にはうるさい。
東洋哲学の奥深さに興味を持ち、勉強に明け暮れる。

小学生の時に入部した吹奏楽部で「楽器を体の一部だと思って大事にすること」「もし、楽器が故障したら修理して使う」と教えられ、「物は大事にして、直しながら長く使うこと」という価値観が当たり前になる。

その感覚は大人になっても変わらず、社会に拡がる「壊れたら買い換えればいい」という物に対する価値観に違和感を感じ、「人が愛着を持ち、大事にしたくなる物を作りたい」と考え、ものづくりに真剣に向き合う職人になろうと家具製造メーカーへ入社。

『ホームページから1円も売れていない』という問題を解決するため広報に配属され、家具の写真と価格を並べただけのカタログみたいなホームページを見て、愕然とする。

「なんで、うちの職人が思いを込めて作ってるのに興味を持たないんだろう…」

人が愛着を持ち、大事にしたいと思うのは、商品の価値だけじゃなく、誰が、どんな想いで作ったかという背景にあると考え、職人の心が伝わるホームページへとリニューアルすると、月平均で150万円を売り上げる。

また、お客様から感謝の手紙やメールがたくさん届くようになり、「こんな素敵な家具を作ってくれる会社に出会えてよかった」「家具のおかげで家族団欒の時間が変わりました」と喜ばれるようになる。

その後、上司から「もっと多くの経験を積んで、世の中の職人の力になれるよう独立したら?」の一言から、人が愛着を持ち、大事にしたくなる物を作る職人の心を代わりに伝えたいと起業。

旭川を拠点に道内の職人の想いが伝わるホームページ制作を行う。

その後、成瀬氏と知り合い、ネクストイノベーション合同会社のメンバーになり、職人気質の経営者が営む企業のコンサルティングやホームページ制作も行う。
2020年9月には、さまざまな中小企業の経営者の力になるため、コンサルティングチームBe Forestを成瀬氏とともに立ち上げる。

「自分じゃ伝えられなかったことをホームページで伝えることができた」
「想いが汲まれて、まるで自分のようだ」
「ホームページからの問い合わせが1.5倍に増えた」 と好評。

夢は、人の心や暮らしを豊かにできる物を通して、人に希望を与える職人が集まった国を作ること。

▼こちらもチェック!▼

Facebook公式ページ

Instagram

クリックするとInstagramへ移動します。