from 北海道枝幸町の宿舎

こんにちは!
コピーライターの林 孝治(はやし こうじ)です。

 

Life is. を始めてから、
いろんな方からメッセージをいただきます。

その中には、メル友みたいに
たくさんメールでお話しさせていただく方もいて、
とても嬉しく思っています。

 

先日もメールをしていると、
興味深い体験談を聞かせてくださり、

いろんな方に読んでいただきたいなと思ったので、
こちらでご紹介させていただくことにしました。
(快諾してくださり、ありがとうございます ^^)

 

その方とは、今年2月に旭川でお会いしたのですが、
用事があって、愛知県からいらしてたそうなんです。

 

そのころは、全道的に雪が多い時期で、
旭川から新千歳空港までの電車が運休して、
飛行機に間に合うのか心配しながらお話をしました。

 

その時に聞かせていただいたのが、

保護司(ほごし)

というボランティアについて、です。

 

あまり聞きなれない名前かもしれないですが、

保護司とは、

犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える
民間のボランティアのことで、

そういう活動をされている方のことを言います。
(参照元:法務省のホームページ)
 http://www.moj.go.jp/hogo1/soumu/hogo_hogo04.html

 

その方の本職は、
生コンクリートを製造販売してる会社の代表で
(間違っていたらすみません ^^;)

仕事をしながら、
素敵な活動をされていることに感動しました。

 

その方からいただいた体験談をご紹介しますね。

 

以下、本文になります。

===

2月に旭川でお会いした後、高速バスで札幌駅へ向かい、
新千歳空港に無事着きました。

ふと気がつくと、
妻から「孫の土産を買ってこい!」とLINEがありました。

赤ワイン(もちろん妻用^^;)とクッキーを買い、無事
機上の人に。(この後の事件を知る由もなく^^)

セントレアに着いたのは終電間近で、発車時刻を調べると
間もなく発車!慌てて駆け込み乗車。

 

セーフ!ホッと一息。

 

2駅が過ぎた頃、アッと気がつきました。

 

「土産がない!」
どうやら、スマホを操作した際、床に土産の紙袋を置いて
そのまま… (汗)。

急いで引き返したものの、すでに1時間以上が経過し、
案内所にも人はなく、諦めてがっくりと肩を落とし、
家路につきました(泣)。

 

ただ、今回改めて気づいたことがありました。

 

いつもなら、自分のうっかりを自分のことだけで考え、
自分を責める(もちろん、持って行った人も^^;)のですが。

「いや、待てよ。
 もしかしたら、私のうっかりが置き引きという
 軽犯罪を産んでしまったのかもしれない。」
と極端な表現かもしれませんが、このように反省したのです。

 

この感覚は、私が保護司として保護観察対象者と
7年間という時間の中で関わり、

それぞれの素顔を知り、情が芽生え、
いろんなことを感じてきたから
生まれたものかもしれません。

ですから、もしかしたら、
意図するものが伝わらないかもしれないですが、

この少しだけ、心の持ち方が変わってきたのかな…
と感じたことを、林さんにお伝えできたらと思いました。

村山 雄司

PS.
忘れ物の問い合わせをした「セントレア空港」の担当の方の対応が素敵で、
忘れ物のおかげで、こうして関わりができたんだと考えると、
これもまた良しと思えました(笑)

===

いかがでしたでしょうか?

 

本文にあるように
「軽犯罪を産んでしまったかもしれない」
という感覚は、

親が子どもを想う気持ちと似たようなもので、
その親子にしかわからない感覚があり、
僕らが思うものとは違う感覚なのかもしれません。

 

けれども、
保護観察者の更生に寄り添い、
社会に出ていくために支える保護司の人の想いを

僕らは、知っていることが大事なのかなと思いました。

 

正直にお話しすると、

人とコミュニケーションをとるときに、
いろんな誤解が生じることがあります。

特に、このようなメディアの場では、
「こちらが意図しない伝わり方をするかもしれない」
という怖さを感じます。

 

今回の内容のように、

読む人が持つ印象によって
感じ方が変わるかもしれないものは、

発信者として迷うところがありますが。

 

それでもご紹介したいと思ったのは、

この原稿を送ってくださった村山さんが
以前、こんなお話をしてくださったのがきっかけです。

「これまでの7年間で、のべ20人ほどの対象者の更生に関わってきました。
 10〜30代が多く、一番の年少者は、中学3年生でした」

どんな犯罪をしたのかは分かりませんが、
10代で犯罪を犯すというのは、
きっと理由があったんだと思います。

そして、その子に提示されたものが
「人生の終わり」を告げる烙印ではなく、
「人生のやり直し」を告げるものであった、
と願っています。

 

僕がそんなお願いをしなくても、

きっと村山さんは、その子にとって
とても心強い存在になってくださったんだと思いますが、

子どもたちが犯罪に手を染めてしまう前に
寄り添える心強い存在が増えてほしいし、
自分もそういう存在になれたらいいな、

と思いました。

 

どうか、保護司の村山さんのあたたかな想いが
伝わりますことを願っています。

 

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

「朝から読むには、ちょっと微妙かな…」
と思い、お昼に配信させていただきました。

もし、感想などありましたら、
以下のメッセージフォームよりご連絡ください^^

 

 

執筆者プロフィール

林 孝治(はやし こうじ)

Be Forestチームリーダー
文章設計事務所 所長
コピーライター/作家
北海道旭川市在住 1985年6月12日生まれ

林 孝治のプロフィール

小学生のとき、名前を逆から読むとJリーグの有名選手「ジーコ」と同じという理由であだ名が決まる。

家族で唯一、愛猫に遊び相手と認識される。

小・中・高と吹奏楽部やジャズ部に所属し、現在もサックスプレイヤーとして演奏活動を続ける。相棒のYAMAHA アルトサックス (YAS-62)とともにクラシックからロック、スムースジャズなど幅広いジャンルを演奏する。

休日は、愛車のSUBARU/インプレッサで自然豊かな場所へいき、散策、読書、昼寝、物書きを楽しむ。

書くことが好きで文具へのこだわりが強く、万年筆や紙製品(手帳や手紙など)にはうるさい。
東洋哲学の奥深さに興味を持ち、勉強に明け暮れる。

小学生の時に入部した吹奏楽部で「楽器を体の一部だと思って大事にすること」「もし、楽器が故障したら修理して使う」と教えられ、「物は大事にして、直しながら長く使うこと」という価値観が当たり前になる。

その感覚は大人になっても変わらず、社会に拡がる「壊れたら買い換えればいい」という物に対する価値観に違和感を感じ、「人が愛着を持ち、大事にしたくなる物を作りたい」と考え、ものづくりに真剣に向き合う職人になろうと家具製造メーカーへ入社。

『ホームページから1円も売れていない』という問題を解決するため広報に配属され、家具の写真と価格を並べただけのカタログみたいなホームページを見て、愕然とする。

「なんで、うちの職人が思いを込めて作ってるのに興味を持たないんだろう…」

人が愛着を持ち、大事にしたいと思うのは、商品の価値だけじゃなく、誰が、どんな想いで作ったかという背景にあると考え、職人の心が伝わるホームページへとリニューアルすると、月平均で150万円を売り上げる。

また、お客様から感謝の手紙やメールがたくさん届くようになり、「こんな素敵な家具を作ってくれる会社に出会えてよかった」「家具のおかげで家族団欒の時間が変わりました」と喜ばれるようになる。

その後、上司から「もっと多くの経験を積んで、世の中の職人の力になれるよう独立したら?」の一言から、人が愛着を持ち、大事にしたくなる物を作る職人の心を代わりに伝えたいと起業。

旭川を拠点に道内の職人の想いが伝わるホームページ制作を行う。

その後、成瀬氏と知り合い、ネクストイノベーション合同会社のメンバーになり、職人気質の経営者が営む企業のコンサルティングやホームページ制作も行う。
2020年9月には、さまざまな中小企業の経営者の力になるため、コンサルティングチームBe Forestを成瀬氏とともに立ち上げる。

「自分じゃ伝えられなかったことをホームページで伝えることができた」
「想いが汲まれて、まるで自分のようだ」
「ホームページからの問い合わせが1.5倍に増えた」 と好評。

夢は、人の心や暮らしを豊かにできる物を通して、人に希望を与える職人が集まった国を作ること。

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