「挫折は人生の香辛料」と言うそうですが、ご存知でしたか?
人生が豊かになり深みが出るか。
それとも、辛すぎてとても食べられないものになるか。
私はかなりスパイシーで辛口に仕上がっているような気がします。(笑)
皆さんは、いかがでしょうか。
さて、挫折、失敗を良いこととは中々思えない。
これは重々承知ですが、人生の香辛料と考えると受け入れやすい気がします。
苦労なんて無いほうがいい。
楽に生きていきたい。
まぁ、誰しも考えることだとは思うけど、
「楽」がわかるのは苦労の経験があるからだし、
楽だけしていると、
それが楽だとわからなくなってしまうに違いないと思うのです。
さらに苦労の後に手にする成果は、
苦労せずに手に入れるより何倍も何倍も嬉しいに決まっていますよね。
だから、活き活きした人生を過ごすためにも、
ある程度の苦労はあっていいんです。
ほら、若いころの苦労は買ってでもしろというじゃないですか。
これも理由があって、失敗は脳の成長過程に必要不可欠と言われています。
「こうすると上手くいかない」と学んでいるだけなのですから。
失敗はどんどんして反省などしないことがお勧めです。
私は馬が好き、あの美しい毛並みや大きく潤んだ瞳、
ほっそりとした脚で風のように走る姿が大好きで、
競馬や馬術競技などを見ます。
お天気の良い日に競馬場で馬を眺めて過ごすのも大好き…
あ、脱線した。ごめんなさい。
馬術競技だと失敗したところで競技はお終いなのだけれど、
わざわざ成功するまで飛ばせてあげる時間を取るのをご存知でしょうか。
失敗したまま終わると二度と飛べなくなることがあるからなんです。
人は馬ほど繊細ではないけれど、
くよくよ反省ばかりするのは失敗体験を繰り返し脳に入力、
それも悲しいなどの感情と共に再入力するので、
失敗を恐れチャレンジできない脳を育てることになるので気をつけたいところです。
失敗する度、脳は進化していくのだと大きく構えていきましょう!
人生は山あり谷ありです。
予め「有る」と分かっていれば、
「来た、来た。今度はどんな味?」と楽しむことができる。
ストレスにせず面白がる!
そして、失敗や挫折を人のせいにしないことが大事。
他人のせいや環境のせいにすれば気持ちは楽だけど、
脳は記憶の書き換えも上手。
何かのせい、誰かのせいにして、
失敗(学習機会)を失うだけとなってしまいます。
事実は事実としっかり受け止め、脳に学習させながら、
しっかり成長していきたいものですね。
私は7月に歌の発表会に出演すると決めました。
私は、まだまだ失敗していきます!
もとい、成長していきます!!
季節は春。
皆さんも何か始めてみませんか?
執筆者プロフィール
廣川 衣恵(ひろかわ きぬえ)
教育大学岩見沢校非常勤講師(人権教育・男女共同参画社会担当)
互いの個性や多様性を認め合い、誰もが生きがいと誇りを持ち自分らしく生き切ることができる日本を創ろうと起業準備中
- 廣川 衣恵のプロフィール
北海道札幌市生まれ。
4歳からピアノを習い、高校2年生から浜松の伯父宅に寄宿し、東京の音大教授に師事するも親の都合により進学が叶わず18歳の春に泣く。
2年ほど自宅でピアノ教室を主宰するが、元々、母の希望で習っていたピアノ。音大も出ていない自分が教えていていいのかという葛藤と将来の展望が描けず就職活動を開始。
しかし、新卒者ではない私に社会は厳しかった!
面接に行く度「もう、お嫁にいきなさい」などと断られ続け「私は社会で必要とされていない」と感じてとても悲しかった20歳春の涙。モデルクラブに所属してアルバイトをしながら、悩みに悩んで公務員試験にたどり着き、
どこかで必ず誰かのお役に立つ仕事だと信じ昭和54年札幌市職員として働き始めます。高校卒業から3年、21歳春やっと自立の途。28歳で結婚、不妊治療の甲斐あって、やっと31歳で長男を33歳で次男、36歳で三男を出産。育児休業制度がない時代、産前産後8週で仕事に復帰して仕事と子育ての両立に必死。まさに髪振り乱しての10年間。
息子たちが将来、掃除や洗濯、料理のために結婚相手を選んでほしくないと思い、三男の入学を機に重点を仕事にシフトチェンジ、45歳でやっと係長試験に合格。
子育てで培った時間管理、優先順位をつける、切り替え能力、マルチタスク処理能力などを活かしゼロイチの仕事をたくさんさせてもらいました。
私は、たくさん失敗をしてきて、失敗したらどうしようという怖れがないことが良かったと思っています。
東日本大震災の時には、企業から寄付を集めて福島の子どもたちのための保養所を作ったり、早々に脱原発を掲げた姉妹都市のミュンヘン市から寄付を募るため市民団体に随行してドイツ講演会を開催したり、最後は政令市初となる性的マイノリティのためのパートナーシップ宣誓制度の策定までしたいと思う仕事をさせてもらうことができて幸せでした。
定年後、認定こども園の園長を3年ほど経験させていただきながら多様性が尊重される共生社会の実現を目指して講演活動や研修を行ってきましたが、2021年秋よりフリーランスとなりました。
活動の原点となるのは、私自身のマイノリティ体験。ある時、上司に「3人子どもがいるということは、あなたは、それだけ働いてこなかったということだ」「同じ年数を働いてきた男性と比べて明らかに劣る」と配属された初日に言われ、大変ショックでした。
組織の中の多様性とは、結婚している男性を標準とするのではなく、違いのある人たちがいるって認め合うことだと思います。
夢は、孫世代(現在、4歳~0歳まで5人の孫がいます)が大人になった時、誰もが安心して自分らしく働ける愛ある職場を創りたい!
そして、子どもも大人も自由に夢を語る日本にしたい!そう思って活動しています。